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昔のお葬式(1)

日本では長らくお葬式は遺族だけではなく、コミュニティ全体で協力して行なう一種のイベントに様なものでした。

現在でも地方では一部まだこの風習が残っています。

昔の言葉に「妊娠中の女性はお葬式に出てはいけない」という言葉があります。

何か妊娠中の女性を差別している様にも聞えますが、これは決して差別することから来た言葉ではありません。

差別どころか全く逆です。

先に申し上げた様に昔のお葬式はコミュニティで協力して行なうものでしたから、女性は 大勢の会葬者に出すお料理の支度やおもてなしでてんてこ舞いの忙しさになります。

そこへ妊娠中の女性が参加して万が一流産などしてはいけないという思いやりから、この言葉が生まれたものです。

現代でもお葬式には付き物の「香典」という習慣についても、お葬式の費用を遺族だけに負担させずにコミュニティ全体で負担しようという考えから来たものだと言われています。

もっとも都市部を中心にお葬式が徐々に小規模化している現在では香典だけでお葬式の費用を賄う事は難しいので、香典は単なる風習になっています。

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