散骨というのはその文字からも想像出来る通り、火葬した後の遺骨(遺灰)を海や川、森などに撒き自然に還す埋葬法です。
ここでわざわざ「埋葬法」とお断りしたのは、散骨と言えばお葬式もせずに遺体を火葬した後遺骨(遺灰)を捨ててしまうと思っている方がおられるからです。
散骨は従来から行われている仏式、神式、キリスト教式などのお葬式を否定するものではありません。
お葬式は今まで通りきちんと執り行います。
例えば仏式ならお通夜、読経、ご焼香などは従来と何等変わらない方法で済ませ、ただ最後の埋葬の部分だけが散骨という形を取るのです。
もちろん世の中にはお葬式は一切せずに、遺体をすぐに火葬した上で散骨する人が皆無だとは言いません。
しかしそれは全体のごく一部の人です。
散骨の様に遺体を自然に還そうという自然葬は何も目新しいものではありません。
それどころか歴史から言えば中世以前の庶民の間では、死者の遺体を海や川に流したり、山奥に穴を掘って捨ててくるのは、ごく普通のお葬式の方法でした。
死者の為にお墓を造るという様な事は天皇や貴族、高僧などの特権階級の慣習で、庶民はその様なお墓を作る慣習とは無縁だったのです。
ですから自然葬・散骨が現代の世で行なわれる様になったと言ってもそれは昔に戻っただけで、特に目新しいものでは無いということです。
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