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手元供養とは

散骨や樹木葬の様な自然葬とは少し違いますが、やはり最近になって注目されている遺骨の埋葬法に、「手元供養」と呼ばれるものがあります。

手元供養は平成12年頃から知られるようになって来た非常に新しい埋葬法で遺骨の一部を小さな特性の壷に入れたり、時にはブローチやペンダントなどに加工して身に付けたりして供養をしようというものです。

この方法は昔は故郷を遠く離れて暮す人が先祖代々のお墓に眠る母親などの遺骨の一部を分けてもらう、「分骨」と呼ばれていた慣習を近代的なものにしたものだと思われます。

ただ昔の分骨は例え遠く離れた場所であっても一応お墓は従来通りあるのですが、現代の手元供養を希望する人には経済的な理由でお墓が作れなかったり、もともと無宗教でお墓や戒名などは不要だという人も多く、昔ながらの分骨とはかなり違ったものになっています。

しかし例えお墓が作れなかったり戒名など宗教的なものには関心が無い人でも、「故人の遺骨は身近に置いておきたい」という気持ちを持つ人は大勢います。

そしてこの様な人達がこの手元供養という供養のスタイルを選んでいます。

日本では少子化が急速に進んでいて子供のいる家庭でも子供の数は平均1.6人(2005年調べ)だと言われています。

これが何を意味するかと言えばこの子供達が成長して結婚する場合、1人っ子同士の結婚が増えるということです。

その場合仮に双方の家に「家の墓(家墓)」というものがあったとしても、どちらか一方は管理する人がいない無縁墓になる可能性が高くなります。

それならば将来子供に迷惑を掛けない様にいっそのことお墓を作るのは止めて、その代わり自分の遺骨は何等かの形で手元に置いて欲しいと願う人が多くなっても不思議ではありません。

現に都市部で手元供養を選択する方にはそういう人が多くなっています。

かつての日本ではお墓は「○○家」という家単位のものでしたが、現代ではこの様な家単位の考え方は都市部だけでなく地方においても急速に崩壊しつつあります。

それと共に「遺骨はお墓に埋葬するもの」という考えも希薄になり、この様な手元供養や自然葬の散骨、樹木葬などお墓を必要としない埋葬法が益々増えて来るものと思われます。

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